TEAM-NACS「COMPOSER」

まぁね、今回でNACS兄さん達の芝居を見るのも、7回目くらいかな。
今回ばかりは、期待というよりも不安の方が大きかった。音楽室でベートーベンやモーツアルトシューベルトとかの肖像画をみるたびに「大丈夫かなぁ」と親の気持ちになってしまっていた。
暗転して、芝居が始まり開始20分くらいは不安が的中した。かなり、役者との間に距離を感じでしまった。何故かなぁと考えてみると、何かね無理して笑い所を入れているような気がして、それがそらぞらしく思えたんだなぁ。
でもね、ベートーベンがモーツアルトのいう《絶望》への道へ進み始めたあたりから、グッときたな。やっぱり「大泉洋」という役者の力と今回のテーマの「親子」という所に飲み込まれていったように感じる。
最後のシーンになるであろう、ベートーベンの「第九のかからない第九」のシーンでは、一心にタクトを振るベートーベンを見て、隣に座っていたオバチャンが引くくらい号泣してしまった。何だかんだで、やっぱりやられたんだなぁ〜。
特記すべきものとして、安田顕の《ねくら》キャラは磨きをかけて「みんな死んでしまえばいいのに」は、もぅ安田顕ここにありというところをみせてくれた。
これから、全国に公演しにいく訳だけど、モリのいうとおり、普段着でみんなにTEAM-NACSを見て欲しいと思う。個人的にはこの「COMPOSER」、もう一回見たいというのが正直なところ。