トップランナー 長塚圭史

名前は知っていた。深夜の「演技者」でジャニーズの子達がこの人の脚本で芝居をしていたから。「阿佐ヶ谷スパイダース」という名前は、なんとなく。でも、長塚京三の息子だとは、知らなかった。見ていたら、まぁ似ているなという印象を受けたけど、それほど父親を印象付けるようなしつこさはなかった。
この人の話を聞いていて、人間を実に正直に書きたい人なんだなって思った。どうだろ、いるのかな「にんげんて、きれい事だけで生きていないじゃないですか。」って言える人。すごく素直に言っていた。それを、いえることって格好いい。
話を聞いていても、すごく人間臭さを排除しようとしているようにみえるけれども、かえってそれがとても人間臭かった。おもちゃで遊んでた話も、面白かった。おもちゃがなくても、コップを代わりにしていたというのも面白かったし、中学になるとリハビリの意味も込めて人形に触らないようにしていたってのも、実際は頭の中で物語りは進行しているわけだし、言葉にしない代わりにもっと妄想は進んで、いろいろなことやってたんだろうなぁと、ちょっとにんまり。
いま、シアテレさんで「日本の女」をやってるから、録画してもらいましょう。いつの日か、実際に長塚圭史の作品を見れることを願いながらね。